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冷静沈着。羽生結弦がスケートカナダ前日に
語った現在のコンディション (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 その後、羽生は落ち着いた雰囲気で自分の曲かけ練習の順番を待ち、始まったフリープログラム『ホープ&レガシー』の曲かけでは最初の4回転ループをきれいな流れのある着氷で成功すると、続く4回転サルコウも危なげなく決めた。

 それからステップシークエンスを丁寧に滑ると、間をとってから跳んだ4回転サルコウは着氷を乱したが、続く4回転トーループはきれいに決めて次のトリプルアクセル+2回転トーループにつなげた。体にも表情にも力みはなく、自然体での練習だった。

「オータムクラシック以降、曲かけの通し練習をかなりして、ジャンプの精度だったり呼吸であったり、自分の体のリズムであったりを非常に意識して練習してきました。その意味では順調です。今日はひとつひとつの確認をしながらできたと思います。特に今日の練習に関しては、ピークを明日のショートや明後日のフリーに合わせることを意識していますし、気持ちよくできたと思います」

 GPシリーズでは珍しく公式練習にも観客を入れるスケートカナダの練習で、「ただひたすら気持ちを抑えることを肝に銘じてジャンプを跳んでいた」と言って羽生は微笑んだ。

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