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本田真凜、涙のSP5位からフリーでは
ジュニア女子世界最高得点で急浮上 (4ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha photo by Noto Sunao、PHOTO KISHIMOTO

 昨季は挑戦者として、目の前の試合に無我夢中で向かっていけばよかった。だが今季初戦では、世界ジュニア女王になったプライドと期待が、冷静な演技の邪魔になったに違いない。でもそれはトップスケーターになるためには誰もが通る道のりだ。そんな失敗を繰り返しながら、成功をつかんでいくことが必要になってくる。

「自分がジュニア1年目だった昨季、ジュニア2年目の(樋口)新葉がどんな気持ちだったのか、すごく分かりました。今季1戦目にしてこんなことを言っていてはいけないですが、もっと自分に自信を持って、狙いすぎないように戦っていきたいなと思いました。(フリーについては)まだまだ伸びしろもたくさんあって、いま自分ができる一番のジャンプ構成ではないので、この構成で目標の130点を達成できたら、次のステップについて考えていきたいと思っています。

(総合2位という結果は)すごく悔しいんですけど、いろいろ経験できて、すごく自分自身が成長した大会になったかなと思います。国際大会でショート5位からのスタートは初めてだったので、もうどうしようという気持ちで一杯だったんですけど、何とかファイナルに行けるような順位につなげることができたのでよかったです。やっとアスリートとしてスタート位置に立てたのかなと思います」

 2年目のジンクスに惑わされることなく、「失敗を成功につなぐ」経験をしっかり生かせるかどうか。本田のさらなる成長に期待したい。

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