14歳のトリプルアクセル少女、紀平梨花の歴史的瞬間を目撃! (2ページ目)
2002年7月、兵庫県で生まれた。5歳でスケートを始め、2年前に濱田美栄コーチのもとに移ると、宮原知子、本田真凜、白岩優奈らのトップ選手がひしめく環境で、切磋琢磨する日々。昨年春からトリプルアクセルの練習を始めると、早くも昨秋、試合の6分間練習の場でクリーンに着氷した。
「あのときはビックリしすぎて、他のジャンプが不安になっちゃうくらいでした。そのまま試合でもトリプルアクセルは(転倒したけれど)クリーンに回転しきったと認定してもらったので、本当に嬉しかったです」
昨季の全日本ノービスは、2位に大差をつけて優勝。今季はジュニア参戦を決めたうえに、将来有望だとしてシニアの強化合宿(7月23~26日、軽井沢)にも参加した。そこでは、トリプルアクセルを武器にする憧れの先輩、浅田真央とも1日だけ顔を合わせることができた。
「シニアの合宿では、真央さんの滑りを見て、すごいエッジワークでやっぱり上手いなと思いました。やっぱり真央さんは日本人で女子なので、ジャンプの跳び方は、インターネットで見て参考にしています」
しかし、さらに紀平がトリプルアクセルの感覚を学んだのは男子からだった。宇野昌磨、無良崇人といったダイナミックなジャンプを持つ選手と練習し、刺激を受けたという。
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