中国杯の浅田真央。「女子史上最高難度」のジャンプ構成に自信

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 10年前の2005-06シーズン。当時、15歳の浅田真央のシニアデビュー戦の地が、ここ中国・北京だった。会場も同じ首都体育館だが、この間に体育館は改装されて生まれ変わった。

 25歳になった浅田もまた、気持ち新たに2シーズンぶりとなるGP初戦の中国杯に挑む。5日の公式練習後、報道陣に囲まれた浅田は「昨日の初日の練習では真央の、いつもの悪いときの調子かなと思ったけれど、今日はいい緊張感の中でまずまずの調子が出てきたので良かったかなと思っています」と気負った様子はなかった。いつもの浅田真央がそこにいた。

中国杯SP前日、公式練習に臨んだ浅田真央中国杯SP前日、公式練習に臨んだ浅田真央 4日に北京入りした浅田は、到着した日の夕方から1時間、みっちりと本番リンクで練習に励んだ。プログラムに入っているジャンプの種類や組み合わせをクリーンに跳べるまで取り組んだ。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)をなかなか成功させることができなかったが、フリー『蝶々夫人』の曲掛けでは、冒頭のトリプルアクセルを鮮やかに跳んでみせた。

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