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【フィギュア】ソチで好発進。
羽生結弦が憧れのプルシェンコに勝利した意義 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi photo by Noto Sunao/JMPA

羽生の憧れの存在であるプルシェンコは会心の演技羽生の憧れの存在であるプルシェンコは会心の演技 個人戦の前に、憧れのプルシェンコと一度手合わせができたことは、羽生にとっていい経験となったはずだ。次の個人シングルでは、憧れの存在ではなく、一緒に競い合う選手としてプルシェンコと戦えるだろう。

 羽生がソチでの戦いに万全の状態で臨むことができているのも、尊敬するライバルがいるからこそ。今季のグランプリ(GP)シリーズで、羽生は3戦(フランス大会、カナダ大会、GPファイナル)とも世界王者のチャンと戦い、彼から多くのことを学んで吸収してきた。さらに、ソチの大舞台では個人戦の前にプルシェンコと手合わせすることもでき、今季は、羽生がさらに進化するための大きな刺激が連続するシーズンとなっている。

 また、この日の団体戦で、羽生の完璧な演技に続き、ペアの高橋成美と木原龍一は、シーズンベスト更新こそならなかったが、大きなミスなく今できることを最大限発揮して46・56点を獲得。上出来ともいえる8位で3点を獲得し、日本は順位点で4位(1位ロシア、2位カナダ、3位中国)となり、フリーに進める5位以内の可能性を大きくした。

 フィギュアスケート団体戦は、8日にアイスダンス、女子シングルのショートプログラム、ペアのフリー、9日に男子シングルと女子シングル、アイスダンスのフリーが行なわれる。

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