検索

【プロレス】新生UWFの解散後、藤原喜明に舞い込んだ新団体設立のオファー「船木誠勝と鈴木みのるを引っ張れ」 (3ページ目)

  • 松岡健治●文 text by Matsuoka Kenji

【舞い込んだ新団体設立のオファー】

「メガネスーパー」は、1989年8月13日の横浜アリーナ大会からUWFを後援するなど、団体を支援していた。それを機にプロレス界に興味を抱いた田中は、本業で築いた巨額の資産をバックに、1990年5月にSWSを設立。全日本プロレスの天龍源一郎、新日本プロレスのジョージ高野ら、主要団体のトップ、中堅レスラーを引き抜くなど既存の団体に脅威を与えた。

 藤原は、UWFを後援していた縁から田中と面識があったという。

「UWFが解散ってなった時に、田中さんから電話がきたんだよ。それで東京駅の近くのホテルの喫茶店でお会いしたんだ。その時に田中さんから、『新しい団体を作るから船木と鈴木(みのる)を引っ張れ』って言われてな。

 だけど、そこで返事はしなかった。家に帰って落ち着いて考えてみると、あいつらに『来てくれ』って頭を下げるのは嫌だなと思ったし、もっとゴタゴタしそうな予感があったから、連絡もしなかったよ。田中さんの言うことも聞かないとなると、本当にやめることになるかと思ったけど、『その時はその時でなんとかなるだろう』って。ちょっと休んで、次のことは適当に考えようと思いながら保留してたんだ」

 しかし、事態は動く。

「そうやって考えていたある日の朝、俺の家の前に車が止まったんだ。ウチの母ちゃんが、車のなかにいたやつに『どうしたの? 入れば?』って言ったら『ここで待ってます』って答えたから、おにぎりを持っていったらしいんだよ。

 そのうちに俺が起きて、母ちゃんに『どうしたんだ?』って聞いたら、『船木さんと鈴木さんが来てる』って言うから家に入れてな。そうしたらふたりが『なんとかしてください』って言うんだよ。そこで、『そういえば、田中さんが『船木と鈴木を引き抜け』って言ってたな』と思い出したんだ。それで、『よし! じゃあ、やっちまうか』って即決して、田中さんに『やります!』って電話したんだよ」

3 / 4

キーワード

このページのトップに戻る