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【ボクシング】井上尚弥のフェザー級転向は、山中慎介から見て「ベストなタイミング」 昇級後に対戦が楽しみな選手は? (3ページ目)

  • 篠﨑貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

【フェザー級への転向は必然】

――井上選手の今後についてですが、本人が試合前に階級アップの可能性を示唆したことで、関係者やファンの間で大きな話題になりました。

「僕個人の見解としては、転向するとしたらベストなタイミングではないかと思っています。スーパーバンタム級では"勝負論"が成立する相手は中谷(潤人/M.T)が最後で、それ以外はいません。

 もともとこの階級は、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)とスティーブン・フルトン(アメリカ)が2団体ずつを統一していました。その後、ムロジョンに代わって2団体王者になったのがマーロン・タパレス(フィリピン)。井上はフルトンとタパレスをKOし、ムロジョンには大差の判定で勝利。その後も文句なしの勝ち方をしていますから、中谷との試合は楽しみですが、この階級に留まる理由は見当たらないですよね」

――井上選手は、アメリカの老舗ボクシング専門誌『THE RING』のインタビューで、2027年での引退を目標に設定していることを明かしていました。引退までの試合数や減量の大変さを考えても、階級アップは自然の流れでしょうか。

「そういうことですね。今回の体つき、仕上がり具合は特にすごかったです。普段の体重が、スーパーライトやウェルター級くらいあっても不思議ではないと思います。そこから筋肉を落とさずにスーパーバンタムまで絞るわけですから、減量の負担は相当なものでしょう。階級を上げるというのは、コンディションを維持する上でも必然だと思います」

――フェザー級に上げた場合、どんな相手との対戦が見たいですか?

「WBO王者のラファエル・エスピノサ(メキシコ)は身長が高くてリーチも長い(井上:身長165cm、リーチ171cm、エスピノサ:身長185cm、リーチ188cm)ので、厄介な相手になると思います。WBA王者のニック・ボール(イギリス)は、井上のスタイルとも噛み合って面白い試合になりそうです。IBF王者のアンジェロ・レオ(アメリカ)もタフで侮れない。どの王者と戦っても、簡単な戦いにはならないと思います」

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