アメリカで注目を集める井上尚弥の対戦相手は、中谷潤人のほかにもいる? 2026年ボクシングの世界情勢 (2ページ目)
【中谷潤人と2026年の井上尚弥】
31戦全勝(24KO)の中谷は現在、リングマガジンのPFPでも6位にランクされている。井上の輝かしいキャリアのなかでも、PFPランカーとの対戦が実現すれば初めてのこと。この試合の価値、意味、インパクトに関して、日本のボクシングファンには、詳しく説明する必要はないだろう。
中谷は昨年12月、セバスチャン・エルナンデス(メキシコ)戦で厳しい経験を味わった。判定勝ちを収めたものの、試合後にはPFP7位のシャクール・スティーブンソン(アメリカ/ライト級)と順位を入れ替えるべきという声が選定委員の間で挙がったほどの大苦戦。ただ、強豪ボクサーとは苦戦を糧にさらに成長するもので、通称"ビッグバン"が5月までにもっと強くなっても不思議はない。
過去最大のステージで5歳も若い中谷という難敵を乗り越えれば、"モンスター"の株はさらに上昇する。もちろん内容次第だが、明白な勝利でさえあれば、井上のPFP1位浮上は有力だろう。特にウシクは昨年7月以降は試合をこなしておらず、次戦の相手として元王者アンディ・ルイスJrの名が挙がってはいるものの、まだ具体的な進展がないのであればなおさらだ。
まだ気が早いことを承知で少し先走っておくと、"中谷戦以降"も楽しみである。井上は「(2026年は)2試合かもしれないとは聞いています」と述べており、計画どおりなら秋〜冬に挙行されるのであろう次々戦も当然ビッグファイトになるはず。そこでの有力プランは、フェザー級に上げての5階級挑戦に違いない。
昨年12月のピカソ戦前、井上自身とその陣営が「(2026年)5月のフェザー級挑戦もあり得る」と話したことが大きなニュースになった。結局、5月はやはり中谷戦になりそうな雲行きだが、そこをクリアすれば、その後にフェザー級への昇級を考えるのは自然な流れだろう。
フェザー級にもWBO王者ラファエル・エスピノサ(メキシコ)、WBA王者ニック・ボール(イギリス)、IBF王者アンジェロ・レオ、WBC暫定王者ブルース・カーリントン(ともにアメリカ)といった名前の通った王者がいる。エスピノサ、レオ、カーリントンとの対戦であれば、アメリカでのタイトルマッチ開催も可能。"モンスター"にとってもラストになるかもしれない"昇級戦"の行方は興味深くもある。
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