【証言・棚橋弘至】長州力が新日本プロレス繁栄のコツを伝授 「やっぱ経費だよ。領収書の精算には常に気をつけないとな」 (4ページ目)
── 勉強熱心ですし、やっぱりクリーンなイメージがありますから、今の時代にふさわしいのかなと。長州さんは新日本時代、社長就任を打診されたことはないんですか?
長州 あるわきゃねえだろ(笑)。誰がオレに社長をやってほしいと思うんだよ。オレはすぐに脅かしちゃうから、すぐにパワハラで解任されちゃうよ。その時の気分だからな、オレは。あー、もう、このへんで堪忍してくれ。
── 最後に、来年1月4日に現役を引退する棚橋選手にひと言お願いします。
長州 まあ、領収書の精算には常に気をつけて。やっぱ、なかには不透明な経費もあると思うんだよ。チリも積もれば山じゃん。そういう不透明な経費に関して「これは認められません」と社員たちに言えるかどうかなんじゃないの?
坂口(征二)さんが社長だった時は、オレ、何度も領収書を突き返されたからな。でも、そういう厳しさが社長にあったから、あの時の新日本は繁栄したじゃん。やっぱ、経費だよ。なんでもかんでも精算しちゃダメだろうな。
長州力(ちょうしゅう・りき)/1951年12月3日生まれ。山口県出身。専修大学時代にレスリングで活躍し、72年ミュンヘン五輪に出場。卒業後、新日本プロレスに入門し74年にデビュー。 "革命戦士"としての闘争心あふれるファイトで人気を博し、アントニオ猪木、藤波辰爾らと数々の名勝負を繰り広げた。80年代には「ジャパンプロレス」結成や全日本プロレス参戦を経て、再び新日本に復帰。現役晩年までカリスマ的存在感を放ち続け、多くの後進に影響を与えた。引退後はタレント活動でも独特のキャラクターで幅広く支持されている
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