【格闘技】"クラッシャー"川尻達也が語る20年前の五味隆典戦「アイツだけは特別。今でもぶっ飛ばしたい(笑)」 (4ページ目)
――2005年9月25日の「PRIDE 武士道 -其の九- ライト級トーナメント1回戦」ですね。五味さんはいまだに現役ですし、川尻さんも正式には引退されていませんよね?
「引退はしてないけど、もう戦う気はないですよ(笑)。でも、五味とだったらやります! まぁ、実現しないくらいの高額ギャラをふっかけるので100%無理でしょうけど、『五味なら』って感じですね。ムカつくんで、ぶっ飛ばしたいです(笑)。ほかの戦ってきた人に対してはこの感情にはならないし、ギラギラしたものもないんだけど、五味はちょっと別。話をしているだけでイライラしてきますよ(笑)」
2005年9月のPRIDE 武士道で五味に一本負けを喫した photo by 東京スポーツこの記事に関連する写真を見る
――それだけ特別な存在、ともいえますね。
「同い年で、あんな負け方をしたんでね(1ラウンド7分42秒 チョークスリーパー)。当時は『俺が一番強い』と思っていたけど、鼻をへし折られた。人としては嫌いじゃないですよ。会えば普通に話すし。でも、"強い・弱い"で『コイツにだけは負けたくない』と思うのは、五味しかいない。今でも『負けたくない』と思っちゃう。
アイツとだけは、まだ勝負したい気持ちが残ってる。青木(真也)は"戦友"って言葉が合うけど、五味には憎しみ、怨念に近い感情がある(笑)。47歳になっても、まだぶっ飛ばしたいですね(笑)」
(後編:UFC時代に見出した勝つ形 日本人選手は苦戦中も「チャンピオンが出れば次世代が一気に続く」>>)
【プロフィール】
■川尻達也(かわじり・たつや)
2000年プロデビュー。修斗でウェルター級世界王者に輝くと、2005年からPRIDE、2008年からはDREAMに参戦。世界的強豪と激闘を繰り広げた。2013年にUFCと契約。デビュー戦を一本勝ちで飾るも、2016年に自ら契約解除を決断し、RIZINに参戦。2019年には「ファイター人生最後のチャレンジ」としてライト級GPに挑んだ。 "クラッシャー"の異名を持ち、3度の網膜剥離を経験しながらも、長きにわたりトップ戦線で活躍。現在は『Fight Box Fitness』を主宰し、格闘技の楽しさを伝えている。
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