杉山しずかが総合格闘技16年目で掴んだ初のベルト 「やめたら楽になるのに」と思いながら戦い続けたワケ (4ページ目)
――試合前は、DEEP JEWELSの中井りん選手との試合を希望しているという記事も出ていましたが。
「試合の前にはそんな話もしていたんですが、現実的ではないですね。パンクラスで防衛戦をやっていくと思います」
――今後の目標は?
「短期的な目標と、長期的な目標を立てています。短期的な目標は11月24日のベストボディ・ジャパンの日本大会で、長期的な目標は来春に予定されている防衛戦。ベースは格闘技になるんですけど、できる仕事は全部やっていこうという気持ちです。そこからいろんな分野に広がると思うし、新しい可能性を感じています。やっぱり、自分が挑戦してみることは大事だなと思いますね。
人気者になりたいという欲求はあまりなくて、もっと『かっこいい』って思われたいです。女性の方もそうですけど、ときどき男性からも技のことを聞かれると嬉しいんです。『ニンジャチョークってどうやるの?』って聞かれたりすると喜んで教えちゃいます」
――今回のベストボディ・ジャパン挑戦も含めて、ほかの格闘家とは違った形で競技の魅力が伝わっていると思います。
「そうだといいですね。女性から『これをきっかけに筋トレを始めました』といったメッセージが届くと、とても励みになります。ちょっとおこがましいかもしれませんけど、みなさんにそう思っていただけるならとても嬉しいです!」
――まずは、ベストボディ・ジャパン、11月24日(日)の日本大会ですね。
「頑張ります! 前回(首都圏大会)はコケましたが、今回はコケないように気をつけます(笑)」
【プロフィール】
■杉山しずか
1987年2月11日、アメリカ・ニューヨーク州出身。165cm、57kg。東海大学体育学部在籍中にJEWELSでプロデビュー。1年間のオーストラリア修行後に4連勝を飾り、14年5月のDEEP JEWELS初代ミドル級王者決定戦に辿り着いたが、端貴代に敗れタイトル奪取とはならなかった。一時出産と育児で女子格闘技界から離れていたが、17年2月のDEEP JEWELSで約2年ぶりに復帰、奈部ゆかりを相手に勝利。17年12月にRIZIN初参戦。24年3月よりパンクラス参戦。7月に第4代フライ級クィーン・オブ・パンクラシストを戴冠。10月には、ベストボディ・ジャパン協会が主催する『マッスルモデル&フィットネスモデル2024首都圏大会』のレディースクラス(35~49歳)で優勝。夫は同じく格闘家の中村K太郎。
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