東京女子プロレスの鈴芽が語る、遠藤有栖と築き上げた絆 「勇気をあげられるレスラーになりたい」 (3ページ目)
5月5日、後楽園ホール大会にて、辰巳リカが保持するインターナショナル・プリンセス王座に挑戦。シングル王座初挑戦で、しかも相手はファン時代から憧れていた辰巳リカ。しかし、彼女はインターナショナル王者として世界を見ている。「私なんて眼中にないんじゃないか?」と思いながら、辰巳を振り向かせたい一心で臨んだ。
負けてしまったが、シングルプレイヤーとしての鈴芽のポテンシャルを最大限に発揮した試合だった。セコンドに有栖がいることで、シングルでも心細さは感じなかったという。
「有栖がずっと声を出してくれるので、全然ひとりぼっちじゃない。気持ちの面でいつも支えてもらっているので、『タッグでよかった』と思います。『でじもん』はそういうタッグだと思います」
【プリンセスタッグ王座を戴冠「悔しさを共有した回数が違う」】
2024年2月10日、後楽園ホールで開催された「第4回"ふたりはプリンセス"Max Heart トーナメント」決勝戦にて「白昼夢(辰巳リカ&渡辺未詩)」を破り、「でじもん」は悲願の初優勝を果たした。プリンセスタッグ王者の「ユキニキ(水波綾&愛野ユキ)」に挑戦表明し、3月31日の両国国技館大会のセミファイナルで、ユキニキを相手にプリンセスタッグ選手権試合を行なった。
試合前、水波はでじもんの動きについて「驚異」と話していた。「でじもん」の動きは、有栖曰く「グルグルしてる。どこからでも飛んでいける」――。
「グルグルというのは本当にそのとおりで、有栖と連携技の相談をする時の頻出単語です。『グルグルして~』って、すごい言います。『そのグルグルは、どのグルグル?』みたいな(笑)。それくらいグルグルしてるなって思います」
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