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ケンコバが語る越中詩郎45周年セレモニー前に起きた事件 天龍源一郎や藤波辰爾らとの会話で大困惑 (2ページ目)

  • 松岡健治●取材・文 text by Matsuoka Kenji

――豪華メンバーなだけに、うれしいですね。

「そうなんですが......天龍さんには『コバちゃん』と呼んでいただいたんですけど、頭をフル回転させないと、おっしゃっていることがわからなくて(笑)。名前を呼ばれたあとが、まったくわからず......。ずっと話をしていただいているのに、耳を澄ませてもどうしてもわからないんです。

 そこで俺が、おそらく『何を言っているのかわからない』という表情をしたんでしょう。隣にいた、天龍さんの娘さんで『天龍プロジェクト』代表の嶋田紋奈さんが、『聞こえないとは言わせないよ』という顔で視線を送ってくるんです。天龍さんが『ウチのボスは娘だ』っておっしゃっているほどの方で、"天龍一家"の無言の圧に、俺はスーパーコンピューター並に計算して、先回りをして会話しました。

 ただ、たくさん質問をしていただいたのに、天龍さんは俺の答えに対してノーリアクション。だから、俺のスーパーコンピューターは機能しておらず、間違えていた可能性がありますね(笑)」

――試合が行なわれている会場のバックステージですし、より難しそうですね。

「そうかもしれません。小橋さんは、言葉はハキハキしているんです。俺なんかに話しかけていただいて恐縮ですし、失礼を承知で言わせていただければ、『それ、何回聞くねん⁉』ということばかりでした(笑)。

 そしてカブキさんは、ぼそぼそ声で話をされていて、隣にいらっしゃった奥さんの質問などに答えていましたけど、カブキさんは困ったように斜め下を見ていて(笑)。実はそういったことも見越して、カーテンの隙間から試合を見ることに"逃げて"いたところもあったんです(笑)」

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