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後楽園ホール開催目前! 女子プロレス我闘雲舞の代表、さくらえみが振り返るタイでの旗揚げから現在 (5ページ目)

  • 尾崎ムギ子●取材・文 text by Ozaki Mugiko

――メイ選手をレスラーとしてどう評価していますか?

さくら:私のことを「0から1を作る人だ」と言う人は多いんですけど、それは凡庸です。メイは0から0を作ります。私はその人のいいところを見つけて伸ばそうとしますが、メイは「ただ隣にいる人」なんですよ。それができるというのは本当に強くて、だからこれからの我闘雲舞を任せていくんだろうなという感じはあります。私は自分のライバルを作ろうとしてメイがここにいてくれますが、メイはずっとライバルに困らないと思います。自然と周りに人がいるレスラー。うらやましい。孤独になれ!

――0から0を作る、と言うと?

さくら:0を"作る"というのは概念的な表現ですが、彼女は相手のために何かをしてあげることがないんです。その人が自分で芽を出すまで、隣にいてあげる。私は早く"出荷"しないといけないから、その人のいいところを見つけたら、そこを引っこ抜いて栄養剤をぶち込んで、なんとか"商品"にしようとするんですけど、彼女はそうじゃない。

 相手のペースで居心地のいい場所を作ってあげて、力で伸びてくるのを待てる人です。だから悔しいけれど、私はアメリカでの時間が長くなるし(※2021年8月よりAEWに定期参戦中)、これから団体は"メイ色"に染まっちゃいますね。悔しい。クソー!

(後編:我闘雲舞は「プロレスに疲れた人に観に来てほしい」後楽園ホール大会と、対戦相手・駿河メイへの思い>>)

【プロフィール】
さくらえみ

1976年10月4日、千葉県君津市生まれ。1995年8月17日、IWA・JAPAN富山県高岡テクノドームでの対市来貴代子戦でデビュー。1999年6月、FMWに入団。2004年10月、我闘姑娘を旗揚げ。2006年6月、アイスリボンを旗揚げ。2009年、東京スポーツ新聞社制定・プロレス大賞「女子プロレス大賞」を受賞。2012年9月、バンコクで我闘雲舞を旗揚げ。2020年3月、配信特化型団体チョコレートプロレスを旗揚げ。2021年8月より、米国AEWに定期参戦中。現在、第5代スーパーアジア王座のベルトを持つ。156cm、68kg。X:@EmiSakura_gtmv @sakura_gtmv

【大会情報】
■大会名:「For the Future」
■日時:8月31日(土)10:30開場 11:30開始
■会場:東京・後楽園ホール
■対戦カード:スーパーアジア選手権/王者・さくらえみvs. 挑戦者・駿河メイ
他、全7試合
■詳細:8/31(土)我闘雲舞8年ぶりの後楽園ホール大会「For the Future」試合順決定! | プロレスリング我闘雲舞 / Pro Wrestling Gatoh Move - ChocoPro

【写真】女子プロレス「我闘雲舞」さくらえみフォトギャラリー

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