後楽園ホール開催目前! 女子プロレス我闘雲舞の代表、さくらえみが振り返るタイでの旗揚げから現在 (4ページ目)
――あの感じ、面白いですよね!
さくら:今は自分にフォーカスする時代だけど、人とは関わりたい。でも人には関心がない。この難しさを、全部ダレジョは表現できている気がするんです。人間関係、煩わしいですよね。ひとりになりたいけど、みんなと一緒にいたい。でも、時間が来ればさようなら。本当に最高だと思います。
――練習が終わったあと、円になってひとりずつ感想を言いますよね。自分の気持ちを人前で言う機会もなかなかないので、あれもすごくいいですね。
さくら:実は厳しいルールがあって、前の人と同じことを言ってはいけない。先に自分の意見を言うのは難しいけど、先に言わないと同じことを言えないからハードルが上がっていく。3歳の女の子がいて、「楽しかったー!」と言うんですけど、「もう同じことは言えない」と思うんです。この"楽しかった"に、自分の"楽しかった"は勝てないでしょうから。
■さくらえみは「0から1」を作るが、駿河メイは「0から0」を作る
――今、大活躍している駿河メイ選手もダレジョ出身ですね。
さくら:彼女はデビューした時、ずっと一緒に練習してきた仲間がいました。デビューする前から応援してくれる人たちがいたことは大きかったかなと思います。
――メイ選手が入ったことが、我闘雲舞にとってものすごく大きかったのではと感じます。
さくら:そうですね。でも6年前を思い起こせば、彼女もただの中学生みたいな感じでした。彼女が特別光っていたというわけではないです。いろんな人との関わり合いのなかで磨いていただいた感じだと思います。
――「天才」と言われていますが、もともと才能があったわけではない?
さくら:自力で食べられるか、休めるかが大事なんです。そういった意味では、食べて休む天才でしたね。
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