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過食嘔吐の告白に「抵抗はなかった」 グラビアアイドル高橋凛がスタイル維持に苦悩→筋トレで17キロ減「自分を好きになれた」 (2ページ目)

  • 吉川由希子●取材・文 text by Yoshikawa Yukiko
  • photo by Sano Takashi

【過食嘔吐の過去を告白】

――グラビアアイドルとして楽しいできごとを経験しながら、一時期はプロポーションの維持に悩み、過食嘔吐を繰り返した時期があったそうですね。

「2016年頃にごはんが食べられなくなって激痩せした時期があって、まわりから"痩せたね"ってホメられることが増えたんです。そこで同時に"太っちゃいけないんだ"って思い込んでしまって、たくさん食べた時には吐くっていうことをしたのが過食嘔吐の始まりでした。自分に自信がなかったので、ひとりに"ちょっと太ったんじゃない?"って言われると100人に言われたような気持ちになって、自分自身を責めてしまって......。振り返ってみると、そういう精神面の弱さがいちばんの原因だったんだと思います」

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――そういったつらい時期を変えてくれたのが、筋トレだったのでしょうか?

「はい。過食嘔吐をしていた時期も体重変動が激しかったんですけど、ちょうど痩せていた時に新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛期間が始まったんです。そうなると私の楽しみは食べることしかないから、次に人前に出る時にまた太ったって言われるかもしれない。何か対策はないか考えた結果、好きなものは食べながら、毎日スクワット50回とプランク(体幹トレーニング)を続けることにしました。私は数字を見るとストレスがたまるので、なるべく体重は計らないようにしていたんですけど、しっかり食べた日でも"運動したから大丈夫だ!"って気持ちがラクになったことが大きかったです」

――その後もスクワット50回とプランクを続けていたのでしょうか?

「無理なく続けられるようになると同じメニューにも飽きてきたので、ほかにできそうなトレーニングがないかなと思ってYouTubeを見ていた時に加藤ひなたさんの『ひなちゃんねる』に出会ったんです。トレーニングにくじけそうになっても、ひなたさんがすごくやさしい声で"あともうちょっとだよ!"って応援してくれるので、動画を見ながら一緒に頑張れました」

――トレーニングをする中で、自分で決めていたことや大切にしていたことはありましたか?

「無理をしすぎないこと。無理をすると次の日からやりたくなくなってしまうので、しんどい日は5分だけにしたり、スクワットだけにしたり、自分を甘やかしながら毎日続けられる方法を探していました。そういう生活を始めて1~2年後に体重を計ってみたら、自分が思っていた数字をはるかに下回って、17kgも痩せていたんです」

――食事面で気をつけていたことはありましたか?

「何もなかったです(笑)。外出自粛期間は料理をすることしか楽しみがなかったので、自分で麻婆豆腐とか唐揚げを作って食べて、大好きなお酒もたくさん飲んでいました。でも、ひとつだけ気をつけていたのは、ちゃんと噛むこと。昔はほぼ丸飲み状態だったんですけど、食べすぎを防ぐためにゆっくり食べることを心がけていたら、少ない量でも満腹感が得られるようになりました。今では逆に遅くなりすぎちゃって、食リポの時に大変なんですけど(笑)」

――トレーニングを始めたことで、体型以外の変化もありましたか?

「まわりから"痩せたね" って言われることはあったんですけど、それ以上に"明るくなったね"って言われましたね。ホメてもらえることがうれしいので、ボディケアやスキンケアもきちんとするようになりましたし、もっと自信を持ってお仕事に行けるように以前よりたくさん勉強するようにもなりました」

――過食嘔吐の話をメディアや自身のSNSですることに抵抗はありませんでしたか?

「抵抗はなかったです。ネットで過食嘔吐について調べると、一生治らないっていう情報も出てくるんですよね。でも、私は症状が改善されたので、そういういい情報も広めたいなと思って。SNSには同じ悩みを抱えている方が相談のメッセージを寄せてくれることもあるので、公表してよかったなって思います」

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