「新幹線プロレス」の次は、渋谷のスクランブル交差点!? 高木三四郎が明かす実現までの裏側「動画や画像でのプレゼンから始めた」 (2ページ目)
――実現までに、どんな苦労がありましたか?
「JRさん側が『プロレスがどんなものなのかわからない』というところからのスタートだったんです。だから技とか、『こういう動きをします』っていうのを、動画や画像でプレゼンするところから始めました」
――どんな動画や画像だったのでしょう?
「電車に特化したものを送りました。銚子電鉄や千葉都市モノレールでプロレスをやった動画を僕が5分くらいに編集して。『こういう細いところでもお客さんに危害を加えることなくできるし、器物を破損することもないです』っていうのをプレゼンしましたね。技はひとつひとつ画像で。パンチ、チョップ、ゴッチ式パイルドライバー、ラリアット、ドロップキック......細かく提案しました」
――NGだった技は?
「ブレーンバスターとかはNGでしたね。最初はラリアットもダメだったんですよ。『ラリアットを受けた相手の倒れる軌道がどうなるかわからない。倒れる時にお客さんに寄っかかるんじゃないか』とか、『体重100kgのレスラーがお客さんに寄っかかったらどうなるんだ?』みたいな」
――それを言ったら全部ダメになるような......。
「そうなんですよ。最初は本当に、汗をかいてはダメということで、『シャツを着てくれ』と言われました。でも、僕も鈴木さんもショートタイツのコスチュームでやっている選手なので、そこはご理解をということで、最終的にはOKしていただきました」
【対戦相手は「鈴木みのるさんじゃなければ成立しなかった」】
――企画を提案してから実現まで、どれくらいかかりましたか?
「昨年12月に『新幹線の号車レンタルサービスが始まる』というニュースが報道されたのを見て、12月16日に『新幹線プロレスは可能なものでしょうか?』という提案をしたんですけど、そこからの動きは早かったですね。年内にJTBさんでヒアリングをして、年明けにはJTBさん、JRさんと話がスタートしました。でも正式決定したのは5月なんですよ。JTBさんとは密にやり取りしました」
――どんなやり取りを?
「(携帯のメールを見返して)どういう技をやるかとか、『器物破損したらその場で試合を止める』という記述もありますね。『GOサインは出せない』とか、すごい怖いことがいっぱい書いてありますね......。器物破損というのが一番の懸念点でした」
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