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オカダ・カズチカが語ったグレート・ムタやノアへの思い。1・4ではオスプレイvsケニーを「バリバリ意識」 (3ページ目)

  • 篠崎貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

――熱心なプロレスファンだけでなく、ライト層をいかに拡大するか、ということでしょうか。

「そうですね。例えばサッカーW杯の盛り上がりでもわかるように、普段はサッカーを観ないけど、代表戦だけは観るという人がメチャクチャいるじゃないですか。プロレスも同じようなものが必要だと思うんです。『そのために何をしたらいいのか』というのは、具体的にはまだわからないですけど、同じようにライト層を拡大していきたいですね」

――バラエティー番組に出演するオカダ選手を見て「プロレス会場に行ってみよう」という人が出てくる、という流れでもいいわけですね。

「そう思いますね。プロレスに触れるきっかけをドンドン増やしていかないといけない。それは僕だけじゃ無理だと思いますし、いろんな選手に発信してもらって、より多くの人がプロレスを観てみたいと思うようになってほしい。さらに、会場で観ることに意味を持たせたいですね」

――コロナ禍で一時期は試合が無観客になり、PPVの中継などで観ることも定着してきています。それでもやはり、会場で観てもらうことにはこだわりがある?

「家でゆっくり試合を観る人たちも増えたと思いますが、だからこそ"生で観戦する良さ"をすごく意識するようになりました。東京ドームでの試合では何万人というお客さんに一体感があって、どよめき、ざわめきなどを直に感じるからこそ自分の心も揺さぶられることがあると思うんです。他のスポーツも音楽もそうですが、お客さんがその場で感じられるものが一番のエンターテイメントなのかなと。だから、ぜひ会場に足を運んでほしいですね」

――同じ東京ドームでの興行といえば、2022年6月に行なわれた『THE MATCH 2022』(メインが那須川天心vs武尊)は5万6399人の観客を集めました。

「素直にすごいと思いました。会場で、生で観ることに大きな価値が生まれましたね。あれだけチケットが高額(最高額は300万円)でも売れていましたし、大会の運営側も『対戦カードによっては、こんなにチケットが高くても買ってもらえるんだ』ということに気づけた大会だったと思います。

 その『THE MATCH』に限らず、他のスポーツでも高額なチケットが売り出されるようになってきていますね。そこまで特別なイベントを何度も開催することは難しいでしょうが、高額チケットを買ったら選手の会場入りが見られるとか、何かしらの特典があって満足してもらえるような仕組みができればいい。『THE MATCH』は、スポーツ界のさまざまなことが変わるきっかけになったと思います」

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