リングガール天野麻菜の脳裏に焼きついている4試合。「洗礼を受けた」「感情の収拾がつかず泣いてしまった」 (4ページ目)

  • 小林 悟●取材・文 text by Kobayashi Satoru
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【会場の熱気に圧倒された10年ぶりのタイトルマッチ】

 天野さんが最後に挙げたのは、2022年11月に行なわれたライトフライ級の2団体統一戦<寺地拳四朗VS京口紘人>。寺地が7回TKOを収めて、統一王者となった。

「日本人対決のタイトルマッチが10年ぶりとあって、めったにない機会に立ち会えた心に残る試合です。日本人と外国人の試合だと、声援に偏りがあるんですが、この時は本当に半々になって、どちらが優勢でも劣勢でも会場がどよめき、興奮する。この独特の雰囲気はボクシングを見続けていてもそうそう味わえません。

 コロナ禍も落ち着いてきていて、海外勢とのマッチメイクもしやすくなると思いますが、日本からチャンピオンが続々誕生し、そう遠くない未来にまた日本人対決が実現することで、ボクシング界がいっそう盛り上がってくれたらうれしいです」

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【プロフィール】
天野麻菜 あまの・まな 
グラビアアイドル、タレント、俳優。1991年、大阪府生まれ。2009年より芸能活動を開始。「ミスiD 2013」ファイナリスト。映画『サマーソング』(2016年)、TBSドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(2021年)などに出演。2018年にリングガールを始め、「村田諒太vsゲンナジー・ゴロフキン」、「井上尚弥vsノニト・ドネア」などのタイトルマッチを担当。2022年11月にファースト写真集『なまのまな』(ワニブックス)を発売。趣味は、サウナ、映画・落語鑑賞で、特技は効きビール、フットサル。Instagramでは、3000日以上毎日ビールを飲み続ける動画をアップしている。

【著者プロフィール】
小林 悟 こばやし・さとる
フリーライター。1981年、福井県生まれ。週刊誌『サンデー毎日』(毎日新聞出版)、『週刊文春』(文藝春秋)、『集英社オンライン』(集英社)などで食や暮らし、スポーツにまつわる話題を中心に執筆。

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