天野麻菜が明かすリングガールの苦労と知られざる役割。「雪平莉左のほうが売れたね」の声にも「鋼のメンタル」で前向き (3ページ目)

  • 小林 悟●取材・文 text by Kobayashi Satoru
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【映像から見切れていないとダメ?】

「リングガール=インターバル」の印象が強いが、実はそれ以外の仕事もたくさんあるという。

「最初にオファーをいただいた時に『選手のサポートをする仕事です』と伝えられました。リングガールは、試合が終わってからが本番だと意識しています。スポンサーからいただいたものを選手に渡したり、後楽園ホールや世界戦の会場では撮影の際、カメラの視線を誘導したり。

 たまに気持ちが高ぶっているあまり、写真撮影の前に帰ろうとしてしまう選手や、トロフィーを落としてしまう選手がいるので、試合後にアクシデントはつきもの。些細なことでもすぐに対処できるよう、選手のそばにいて支えるのが仕事です」

この記事に関連する写真を見る あくまで主役は選手。リングガールが注目される機会が増えても、天野さんは自分の立ち位置に細心の注意を払っている。

「世界戦の中継で、選手の脇に立っていると『映像から見切れてるけどいいのか?』と言われることがあるんですが、実は画角から見切れていないとダメな時のほうが多いんです (笑)。

 勝者インタビューで後ろに立つ時、映像や写真に選手だけが収まるべきタイミングでは少し離れる。一緒に映り込むべき時も、あくまでも主役は選手。こちらがあまり目立たず、選手が引き立つように近づきます。臨機応変に自分の立ち位置を変えられるように常に気をつけています」

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