ザ・コブラvsザ・バンピートの放送がいきなりストップ。プロレス史に残る迷勝負は、ケンコバ曰く「時空を歪ませた」 (3ページ目)

  • 松岡健治●文 text by Matsuoka Kenji
  • photo by 東京スポーツ/アフロ

――1987年1月23日に熊本・水俣市の旅館で起きた伝説の事件ですね。新日本プロレスとUWF勢の懇親会のはずが、途中からお互いの選手が入り乱れて乱闘に発展。旅館が破損した事件として語り継がれています。

「この事件は、今でもさまざまな説が語られていますが、この時に高野さんが大黒柱をへし折ったことが、旅館破壊の決め手だったらしいんですよ。高野さんは大乱闘には参加せず、ただひとり、黙々と大黒柱に向かってドロップキックを打ち続けていた。それで大黒柱がへし折られ、本当にお気の毒ですが旅館は破壊されたというんです」

――それも説のひとつなのかもしれませんが、すごい伝説ですね。

「この事件も、ザ・コブラvsザ・バンピートがなければ......すべてはバンピートが覆面を脱いだことから始まり、そこからの異様な出来事の連続が時空を歪ませてしまったから起きたんちゃうかと思ってます。まさに日本を変えた試合です(笑)」

(連載7:前田日明がキレた理由が「ホンマにわからない」。リングスでのディック・フライ踏みつけ事件>>)

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