時代の寵児となった桜庭和志。ヘンゾ・グレイシー戦で「まさかの結末」 (5ページ目)

  • 佐瀬順一●取材・文 text by Sase Jun-ichi
  • 長尾迪●撮影 photo by Nagao Susumu


 桜庭はもちろん、相手を「壊してやる」と思うタイプではない。あくまで不可抗力だ。

 だが、真夏の暑さのなか、延長突入を覚悟していたファンからすれば、残り数秒で桜庭が劇的勝利をあげたのだから、またしても大歓声である。やはりスーパースターは「持っている」としか言いようがない。

 これでホイラー、ホイス、ヘンゾとグレイシーに3連勝した桜庭は、いつしか「グレイシーハンター」と呼ばれるようになった。これまで散々プロレスラーを撃破して名を挙げてきたグレイシーだが、そのグレイシーを次々に撃破していくプロレスラーが現れるとは思ってもいなかった。

 現に桜庭vsヘンゾが行なわれた『PRIDE.10』には、ついに日本最高峰のプロレス団体である新日本プロレスから、ケンドー・カシンこと石澤常光が参戦。あのライオンマークを背負ってグレイシー狩りに挑んだ。

 だが、"グレイシーの喧嘩屋"ハイアン・グレイシーは試合開始と同時にパンチでラッシュ。わずか136秒で石澤をKOしてみせた。

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