人気再燃中。エース宮原健斗が語る
「全日本プロレス」の今 (2ページ目)
―― その後、フリーになってから全日本プロレスに入団されます。NOAHのほうが多く出場されていましたが、全日本プロレスを選んだ理由とは。
「いろんなものが完成されていなかったので、興味があったんです。全日本プロレスという名前はあっても中身が変わっていたので、これから新しくなるなと思って入団しました。その頃から、トップに立ちたいと思っていましたね」
―― 宮原選手が入団した2014年は、武藤敬司さんが退団した翌年です。当時の全日本プロレスはどのような状況でしたか。
「僕はゴタゴタをそんなに目の当たりにしていないんですよ。会社としては首脳陣が変わったりして落ち着いてはいなかったですけど、あえて関わらないようにしていました。この歳(当時25歳)で踏み込んでも仕方ないとも思いましたし、自分の成長のプラスにはならないと思ったので、耳にしないようにしていました」
―― 昨年秋には、潮崎豪選手ら主力選手の大量離脱がありました。残されたときの心境は。
「芯がブレないようにしていました。潮崎選手や鈴木鼓太郎選手とは同じチームでしたが、プロ集団なので、そこまで情はないんですよ。あったとしても、リングを下りたときの僕なので。逆にチャンスだとも思わなかったですし、ブレなかったです」
―― 潮崎選手とはタッグを組まれていましたが。
「ベルトも返上しました。悔しいとは言いましたけど、意外とそうでもなかったんですよ、じつは(笑)。また獲ればいいや、くらいの感じでした」
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