女性ゲーマー・はつめも陥る不健康生活。曜日も時間もわからず「自律神経を壊しがち」 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 廣瀬久哉●撮影 photo by Hirose Hisaya

「眠れないとか、眠りが浅いという話はよく聞いています。2時間寝て起きて、今度は3時間寝て起きてを繰り返し、計10時間くらい寝ているからOKみたいな生活をしています。それで体調を崩している人が多いですし、みんな自律神経を壊しがちだと思います」

 さらに「プロゲーマーやストリーマーのなかには、学生や社会人などと二足の草鞋を履く人もいて、授業中に寝たり、仕事の合間に寝たりと、さらにハードな日常を送っている」とはつめは言う。

 彼女自身は、そこまでハードな生活ではないが、起きるのはやはり昼過ぎ。先日、WOWOW主催の大会「WOWOW eSportsアマチュア No.1 決定戦」に出場した際には、13時の開始時間に「起きる自信がなかった」ため、寝ずに大会に臨んだほどだ。

精神と時の部屋でゲーム

 さらに、はつめをはじめ、ゲーマーのプレー環境にも改善の余地がある。

「(パソコンの排熱もあって)冬でも暖房をつけなくても大丈夫です。外の気温はわからないし、カーテンもほとんど閉め切っています。窓に遮音材を貼ってあって、時間も曜日もわからない。私はこの場所を『精神と時の部屋』と呼んでいるんです(笑)。ゲームをやればやるほど、人はどんどん暗くて狭いところに入っていく。

 それはもう体調を崩しますよね。ほとんど外に出ないので、外出するときに(気温に合わせられず)服を間違えたという話をよく聞きますし、そこで体調を崩す人も多いと思います」

 深夜の長時間プレーが常態化し、健康への悪影響が叫ばれているなか、eスポーツの課題を解決するために、近年、企業側も積極的に参入している。

「私がお世話になっている眼鏡ブランドは、目に特化した専門家がたくさんいて、目の筋肉の構造から教えてくれました。私の目の弱い部分を教えてくれて、そのためのトレーニングをしたり、目の休め方も学びました。選手によっては整体師がケアしてくれたりしています。最近はどんどんいろんなものが導入されている途中かなと思います」

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