宇内梨沙は「素の私」でゲーム実況。アナウンサーだって舌打ちします!? (3ページ目)

  • 龍田優貴●取材・文 text by Yuuki Tatsuta
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

――ご自身のYouTubeチャンネルで、ここだけは推していきたいというポイントはありますか。

 学生時代から配信者さんに憧れていて、「わたしも将来ゲーム実況()をやってみたい!」と心に決めていたんです。自分の好きなことで誰かに喜んでもらえたら、自分もきっと幸せだろうなって。今はアナウンサーという立場でゲーム実況をさせてもらっていますが、見ている方々に楽しんでもらうことを強く意識しています。

※「ゲーム実況」は「話しながらプレーしている様子を録画・録音した動画」を指す。「スポーツ実況」とはニュアンスが異なる。

――アナウンサーとしてというより、等身大で臨んでいらっしゃいますよね。

 アナウンサーは真面目で実直、といったイメージもあるかと思いますけど、プライベートな空間なら、ニュース報道では使わない砕けた表現の言葉が出ることだってあります。同じ人間ですから「アナウンサーは誰も舌打ちしない」なんて、絶対にありえません(笑)。だから、ゲーム実況では「素の私らしさ」を出せたらと思っています。あえて飾らない自分でいて、皆さんに共感してもらえる部分が少しでもあればいいな、と思います。現状はeスポーツに限らず、ゲーム自体を楽しむというスタンスでやっていますが、今後は競技シーンの取材もしてみたいです。

――eスポーツ市場の拡大が期待されていますが、テレビ局ではeスポーツ大会の放映などに向けて人材育成を行なっているのでしょうか。また、宇内さんのゲーム実況の経験はeスポーツキャスターへ生かせるでしょうか。

 大前提としてゲーム内容を理解しておく必要があると思います。eスポーツキャスターを育成するノウハウはまだ固まっておらず、各々が試行錯誤している状態なのではないかと思います。特に試合展開の早いゲームを実況したいなら、まずそのゲームをしっかりプレーすることが必須です。もちろん、この先eスポーツ番組がTBSで始まることがあれば、私自身、イベントの司会進行やチーム紹介、プロゲーマーへのインタビューなどを担当できたら、と思います。

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