【男子バレー】宮浦健人が追い求める「オポジットの雰囲気」 SVリーグでも主役のひとりに (2ページ目)
【心の準備ができていた】
宮浦は、その人生を通じてオポジットなのだろう。昨年の世界バレーボール選手権でまさかの1次リーグ敗退の憂き目を見た時は、捲土重来を誓っていた。
「世界トップのオポジットは自分の世界を持っているし、"オポジットの雰囲気"がありますが、まだ自分には足りない。あらためて、自分がまだ足りないと強く気づくことができたので、今この瞬間も、"どう行動していくか"が大事だと思っています」
インタビューのなか、宮浦は心中を口にした。それから約1年が経った。彼は世界的オポジットが歴代で在籍してきたウルフドッグスに移籍し、「大きなチャレンジ」と成長を遂げている。
アジア選手権を勝ち進むなかで、彼に問いかけたことがあった。
――世界トップのオポジット、イメージする姿になったと思いますか?
「どうですかね。今シーズンは代表で戦ってみて、いろんな世界の選手と戦い、自分がやりたいパフォーマンスができたところはあるし、世界に通じることは実感しました。世界のトップかどうかわからないですけど、自信を持ってこの世界で戦える感覚はあります。結果を出すために、とにかくベクトルを自分に向けながら、いい意味でエゴを出すことも必要かなと」
克己心の強い宮浦が言う「エゴ」は虚栄心ではない。「自分がやるんだ」という気概だろう。そのアグレッシブさがなく、生真面目なだけだったら、色気にはつながらない。
アジア選手権での宮浦は、西田有志(大阪ブルテオン)の控えとして試合途中で出場する機会が多かった。二枚替えでいきなり試合に適応し、コンビを合わせるのは簡単ではない。しかし、彼の大会通算のスパイク成功率は68%を誇った。コートに立ったときは、西田と遜色ない活躍を見せていた。たとえばバーレーン戦はほぼ3セット目を戦っただけで計9得点を記録した。
それだけの心の準備ができている証拠で、「常在戦場」を体現できているのだ。
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