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【男子バレー】西田有志、宮浦健人が体現する「チーム力」 日本の躍進はこうしてもたらされた (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Yoshiyuki Komiya

【昨シーズンとはここが違う】

「西田はすばらしい選手で、スタートから出て......」

 宮浦は朴訥に言って、こう続けた。

「自分はサブからでもできるし、西田もそれはできると思うんです。けど、自分はサブから戦いの視点を変えられているな、とは思っています」

 去年の代表シーズンの宮浦は、最後、無念で終わっている。VNLでは世界のベストアタッカーのひとりとしてベスト8にチームを導いたが、世界選手権では予選敗退。彼は自責の念に駆られていた。そして1年間、あらゆる矢印を自分に向けて着実に成長を遂げたのだ。

 そこで、臥薪嘗胆の心境を聞いてみたくなった。

――世界バレー後の取材で、「自分が決めきって勝たせたい」とおっしゃっていました。カナダ、ベルギーと連勝の立役者になり、その思いをひとつ結実させたのでは?

 宮浦は低い声で丁寧に言葉を紡いだ。

「世界バレーが終わってクラブシーズンに入り、(移籍した)ウルフドッグスのコーチ陣とかとも話をしました。そこで『いったん自分がやってきたことを壊して、新しいことに取り組もう』ということになって、引き出しが増えてきましたね。壊したというのは、たとえばスパイクで速いトスにチャレンジしたり、助走の仕方を変えたり、攻撃のバリエーションを多くするために変化にトライし、いろいろ試したこと。おかげで成長できたと思っています」

 僥倖もあった。ウルフドッグスで1シーズン、セッターの深津英臣とコンビを組んだことによって、代表でのコンビにもつながったのだ。

「臣さん(深津)とのコンビに関しては、たしかに不安要素はないですね。お互いが信頼してやれていると思うので。そこはいいコンビになっていると思います」

 そう語る宮浦はオポジットとしての濃度を上げ、"斬撃力"は格段に上がった。

 一方、代表シーズンを休養し、体づくりからあらためて取り組んだ西田も、昨年とはほとんど別人のようだ。チャンピオンシップにピークを合わせると、見事にブルテオンをチャンピオンシップ優勝に導き、MVPにも輝いた。最後のサービスエースは神がかり的だった。

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