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【SVリーグ男子決勝】文字通りの頂上決戦。髙橋藍、西田有志らスター選手が覇権をかけて争う (2ページ目)

  • 取材・文●坂口功将 text by Kosuke Sakaguchi

【大阪Bの高いチーム決定率の秘訣】

 今季のレギュラーシーズンは黒星発進したものの、2戦目からは怒涛の29連勝を記録。結果的に40勝4敗と圧倒的な成績を収めて、レギュラーシーズン優勝を果たした。スタッツを見ても、チーム全体のサーブ効果率11.1%と1セットあたりのブロック決定本数2.42本はリーグトップで、アタック決定率52.6%とサーブレシーブ成功率43.4%は同2位。隙のないバレーボールを展開したサントリーはチャンピオンシップに入ってからも力を見せつけ、セミファイナルでウルフドッグス名古屋を退けて連覇への挑戦権を手にした。

 そのサントリーに対してアタック決定率53.0%で上回ったのが大阪Bだ。個人としてアタック決定率54.4%で今季のトップアタッカーに輝いたアウトサイドヒッターのミゲル・ロペスや、キャプテンでチームのトップスコアラーである西田有志らの存在も大きいが、チーム決定率の最大の要因はセッターだろう。今季からフランス代表で東京とパリの五輪を連覇したアントワーヌ・ブリザールが加入。予想もつかない変幻自在のトスワークで、チーム全体のアタック決定率を伸ばした。

 もちろん、強さの要因はそれだけではない。サーブレシーブ成功率50.8%でリーグ3番目の成績を収めたアウトサイドヒッターの富田将馬が安定感抜群のレシーブで攻撃の起点となるほか、ブロックシャットの本数は少なくとも連携のとれたフロアディフェンスや決してボールを落とさない、コート上のメンバーが織りなす"つなぎ"も秀逸。抜群の反応と俊敏な動きでボールを拾うリベロの山本智大は言う。

 「僕としてはボールを上げることが『普通』だと感じているので、チームのつなぎがいいかは分かりません。ですが、戦術的なサーブに始まり、組織的なブロックとフロアディフェンスで切り返して、決定力の高い攻撃を生んでいる場面が多いのは確か。そうした自分たちの強みを、チャンピオンシップでもお見せできればと思います」

 その言葉どおり、大阪Bは今季チャンピオンシップのセミファイナルでSTINGS愛知と対戦し、時折繰り広げられる壮絶なラリーを最後はものにし、結果的に2連勝で初のファイナル進出を決めている。

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