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【女子バレー】アランマーレ山形のオポジット、若泉佳穂が語るSVリーグの"洗礼"「やっていけないかも」 (2ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Yoshiyuki Komiya

【V2リーグのチームに入って大活躍】

 小学校でもレシーブはあまりやらず、点を取ることが使命だった。下に打つだけでは拾われるため、中学では対角の角のコースに打つことを極めた。高校では相手の気持ちになって、逆を突く決め方を常に考えるようになった。スパイクがアウトになることもあったが、少しずつ調整していった。

「きれいなトスを打つことが、試合で役に立つとは思えなくて。その分、練習ではとことん考えて狙っていました」

 そう腹を括れるところが、オポの流儀につながった。福井工大福井高校では全国屈指のスパイカーとして名を馳せ、2017年のインターハイ準々決勝では石川真佑を擁する下北沢成徳と対戦し、激しい撃ち合いを制した。

「めっちゃ対策されていましたね。こちらも(石川を)対策していましたけど、なかなか止められなくて、最後においしいところだけ持っていった感じだったと思います。でも、その日は試合前から、『いけるぞ』って気がしていたんです」

 同級生には上坂瑠子(Astemoリヴァーレ茨城)がいたが、若泉は絶対的エースとして君臨していた。

「高校の時は、私に(トスを)上げるのが当然って感じでした。今となっては、(上坂)瑠子の存在はありがたかったなと思いますね。彼女も決定力だけでなく、安定感があった。高校を卒業してから6年間もトップリーグでやっているんだからすごいですよね。今では『高校生のときは生意気でごめんね』って思います(笑)」

 中京大学でプレーしたあと、若泉が飛び込んだのはVリーグでV1昇格を目指していたV2のブレス浜松だった。すると1年目で最優秀新人賞、2年目で得点王、3年目(2024-25シーズンからの新Vリーグ)でベスト6と、着実に結果を残してきた。それでも、SVリーグのチームからは声がかからなかった。

「『Vリーグで目立ったら、SVリーグにいける』と思っていたんですが、見通しが甘かったですね(苦笑)。だから3年目が終わったあとに、自分から売り込みました。それでアランマーレの練習に参加して加入が決まったんですが、『やばい、無職になっちゃう!』って気づいて焦りました(笑)。その覚悟を持っていないと来られない場所ですよね」

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