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【男子バレー】ヴォレアス北海道の中道優斗の道標は、春高バレーのスターだった兄「自分よりSVリーガーになるべき人でした」 (3ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Yoshiyuki Komiya

【兄にはまだ勝てていない】

 1年目のSVリーグでは、「レセプションができないと使い物にならない」と感じているという。守備型のサイドとしては、そこに生きる道がある。大学時代、何度もリベロ賞を受賞していた高木の横で磨いたレシーブが土台だ。

「よくやめなかったな、と思います」

 中道はバレーを続けてきた自分に胸を張った。

「やめたら家族の一員じゃないというか......。今でもシーズンが終わって実家に帰ると、リビングで何気なくバレーを観ながら、ああでもない、こうでもないと夜中まで話していられる家族です」

彼はバレー一家の一員であることを呪いにせず、祝福に変えたのだ。

「兄にはまだ勝てていないと思っています。身近でセンスの高さを見てきたし、ずっと『お前の兄貴、すごいよ』と言われてきましたから。自分より、兄のほうがSVリーガーになるべき人でしたし、両親もそうなってほしかったんじゃないかと思います。

兄は春高で一度やりきった感じで、大学は2部のチームに入って1部昇格を果たしましたが、自分には『1部のチームに行けよ』と言ってくれました。それで今の自分があるので、中道家の代表として、兄のぶんもSVリーグでやっていきたいと思います!」

 弟らしい気丈さで、彼は朗らかな声で言った。

(後編:【ハイキュー‼×SVリーグ】中道優斗が選んだベストメンバーは、星海光来など「勝手に楽しくやってくれそうな選手たち」>>)

【プロフィール】

中道優斗(なかみち・まなと)

所属:ヴォレアス北海道

2002年10月2日生まれ、東京都出身。183cm・アウトサイドヒッター。小学1年時に、兄が入っていたクラブチームでバレーを始めた。東亜学園高校では春高バレーに出場するなど、全国大会でも活躍。東海大学では4年時に主将を務め、全日本インカレに出場した。2025年、ヴォレアス北海道に入団した。

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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