【男子バレー】髙橋藍が24歳のバースデーに誓った進化 キレを出すための体作りで「大好きなラーメンが食べられない」 (2ページ目)
【体脂肪率を気にしながらの体作り】
彼は確かに万能だった。ディフェンスに定評のある選手だが、ワンハンドでボールを上げるなど技術の高さを随所に見せた。レセプション回数は、チーム最多18回で失敗なし。そのレシーブ力がチームに安定をもたらし、ブロックディフェンスも旋回させていた。得意のショートサーブは相手を幻惑させ、敵守備を崩しただけでなく、2度のエースも奪った。
また、15得点はチーム最多で、多彩なスパイクを見せた。1セット目は、空中で止まって猫のように右手を出すフェイントから、左手で空いたコースにプッシュ。3セット目には一転、サントリーサンバーズ大阪でコンビを組んだセッター、大宅真樹からのトスをバックアタックで豪快に打ち抜いた。ほかにも、あえてリバウンドを狙うように打つなど変幻自在だった。
「(代表合宿が始まってからの)この1カ月は、バレーのスキルやフィジカルの向上を意識してきました。たとえば体のキレを出すため、体脂肪率を1パーセントは減らしたいなって。『減らせ』とは言われていないけど、そのほうがキレが出るかなと」
髙橋はそう言うが、機動力が増し、同時にパワーもついたように見えた。
「栄養士やトレーナーとも相談し、食事制限をしています。"体重を維持しながら体脂肪を落とそう"と、炭水化物の量は変えず、タンパク質を摂りながら脂質は抑えるメニューで。結果、大好きなラーメンが食べられないです(笑)。
今の体脂肪率は10.6パーセント前後なので、理想は10パーセント前半かなと。9パーセント台になると逆によくなさそうなので。今日も浮遊感があったし、ジャンプのバネ、スイングスピード、空中での姿勢などがよくなって、攻撃の幅が広がりそうです」
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