【ハイキュー‼×SVリーグ】大阪マーヴェラス成瀬ももかは月島蛍の「75点のリード・ブロック」に共感 大事にする「1点の重み」 (3ページ目)
――印象に残った名言は?
「音駒のクロ(黒尾鉄朗)のセリフで、『リード・ブロックは我慢と粘りのブロックであると同時に 最後に咲(わら)うブロックだ』ですかね。いかに我慢を続け、献身的にプレーできるか。それは自分にも言い聞かせています。感覚的に『こうくるかも』という時もあるんですが、その予測が外れた時は『ごめん』ってなるので......結果的にはリード・ブロックが勝つ、という感じですかね」
――好きなキャラクター、ベスト3は?
「1位は烏野の菅原(孝支)さん。烏養(繋心)監督に『(勝ち続けるには)迷わず影山(飛雄)を選ぶべきだと思います』って直談判するシーンがあるんですが、みんなスタートから出たいから普通は言えません。『人としてすごいな』って思います。でもコートに入ったら、影山と違うタイプで、それぞれの選手がどんなトスが好きかわかっている。そんな選手になりたいです。
2位はクロ。なんでもできるのが憧れます。3位は迷いますが、梟谷学園の赤葦(京治)で。エースの木兎(光太郎)をうまく転がしているし、スパイカーのことを一番わかっていますね。マーヴェラスのセッターもすごいですけど、あんなセッターともやってみたいです(笑)」
――ベストゲームは?
「烏野vs白鳥沢学園です。烏野はチームで戦っていましたよね。リベロの西谷(夕)が『3本 下さい』と言ってウシワカ(牛島若利)のボールを拾ったシーンもいい。周りが信頼しているから、ミスしても拾わせた。月島のシャットも、同じミドルとして『これ、自分にもできるんじゃないか。やってみようかな』って思ったりします(笑)」
(連載42:SAGA久光の平山詩嫣は月島蛍と「少し似たタイプ」100点に繋がる75点がリードブロックに共感>>)
【プロフィール】
成瀬ももか(なるせ・ももか)
所属:大阪マーヴェラス
2004年5月10日生まれ、東京都出身。178cm・ミドルブロッカー。母親の影響で小学校からバレーを始める。八王子実践中学・高校と進み、高校3年時の2022年のインターハイで3位に。同年には、アジアジュニアバレーボール選手権の候補選手にも選ばれている。2023年、大阪マーヴェラスに入団した。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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