【ハイキュー‼×SVリーグ】岡山シーガルズ金田修佳が、古賀紗理那を見て感じた自分の「平凡」さ「だから下を向いている暇はない」 (3ページ目)
――共感、学んだことは?
「ハイキューはプレーを言語化してくれるんです。『あの時、私が思っていたことが言葉になっている!』ってなります。たとえば、稲荷崎戦の『ローテーションは希望と絶望を交互に運んでくる』って言葉も、『確かに』と思います」
――印象に残った名言は?
「田中(龍之介)が『ところで平凡な俺よ、下を向いている暇はあるのか』というセリフですね。同級生の(古賀)紗理那がずば抜けていたので、この言葉は本当に刺さります(笑)。紗理那はなんでもできて、自分は圧倒的に足りないと思っていたし、下を向いている暇はあるのかと思っていました」
――好きなキャラクター、ベスト3は?
「1位は稲荷崎の北信介さんです。反復、継続、丁寧。ブレない心の強さを尊敬します。2位は日向と影山。私が高1の時にハイキューが始まった当時から読み始めたので、ふたりは自分にとって同級生。『頑張れ』って思いもこもってます(笑)。3位は青葉城西の及川徹。ちゃらけているように見えて、芯が強い。バレーにストイックで、アルゼンチンにも行ったじゃないですか。そこまでやりきる情熱はなかなか持てないもの。ひたすら自分のバレー道を貫く感じに惹かれます」
――ベストゲームは?
「北さんが好きなんで、稲荷崎vs烏野です。宮兄弟、特に侑のバレーへの情熱も垣間見えますし、それに触発された影山が試合を通して成長していくのもいいなって。『自分もそうだったな』と思い出します」
(連載24:岡山シーガルズ城戸うらんのバレー人生は紆余曲折 日向翔陽のひたむきさを見て「自分も諦めんとこう」>>)
【プロフィール】
金田修佳(かねだ・しゅうか)
所属:岡山シーガルズ
1996年6月6日生まれ、大阪府出身。176cm・アウトサイドヒッター。中学校時代に全日本中学校バレーボール選手権大会で優勝。大阪国際滝井高校(現・大阪国際高校)では3年時に春高バレーに出場し、準優勝に貢献した。2015年に岡山シーガルズに入団。2022年には日本代表メンバーに登録された。2024年の黒鷲旗大会でベスト6に選ばれた。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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