パリオリンピックバレー男子ドイツ戦 冷静に敗因を語る髙橋藍は「勝ち筋」を見つけていた (3ページ目)
髙橋は次のアルゼンチン戦以降に向けて、冷静に勝ち筋を見つけていた。
「今日は、ふだんやるべきブロックフォローやフリーボールの処理が少し雑になっていました。リバウンドしたボールを攻撃につなげていくとか、いつもやっているところが疎かになっていたと思います。アルゼンチン戦からは、得点を取るために基本のところから見直さないと。それをやることでクオリティの高い日本のバレーを出せると思うので」
そう説明した髙橋の表情に暗さはなかった。やるべきことはわかっている。悔しさはあっても、悪い流れに引きずられないメンタリティを、世界最高峰イタリアのセリエAで身につけた。
「今の日本は海外でも注目され、認められているので、それは嬉しいです。力をつけてきたことは、自信につながっています。強くなったところをオリンピックでも見せられたら」
常勝精神で相手をねじ伏せられるようになったら、無敵のチームだ。7月31日、現地時間13時(日本時間20時)。日本はアルゼンチンと戦う。
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著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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