Vリーグ男子で注目の若手3人 205cmのミドルブロッカー、パナソニックでレギュラーを奪取した2人も (2ページ目)

  • 坂口功将●取材・文 text by Sakaguchi Kosuke

【身長205cmのミドルブロッカーが新たな境地へ】

 その大塚と、アンダーエイジカテゴリー日本代表から2022年世界選手権に至るまで、ともにステップアップしてきたのがジェイテクトSTINGSの佐藤駿一郎(23歳)だ。

 チームの同じミドルブロッカーのポジションには、福山汰一、村山豪、饒書涵(ラオ・シュハン/中国)といったリーグ屈指の選手たちが揃う。当然、レギュラー争いは激しいが、そこに対して佐藤は"絶対的な武器"で勝負している。

「自分は高さを武器にしているので、そこでは負けないように、と意識しています。日頃からパフォーマンスを上げていかないと試合で使ってもらえませんから、アピールは欠かせません」

 身長205cmの佐藤は前衛でのインパクトが十分。攻守両面でさらなる進化を目指す。ブロックに関しては、日本代表の髙橋健太郎(東レアローズ)に憧れ、動画を見て参考にしているという。攻撃面のアタックは、日本代表の司令塔でチームメイトのセッター、関田誠大とコンビを合わせる中で新たな境地を開いた。

「もともと自分は(クイックの)トスを見て、溜めてから打つクセがあったんです。でも、それでは相手ブロックも完成してしまいますし、そこを抜いたとしても、レシーブで対応されてしまう。特に今シーズンのウルフドッグス名古屋戦ではまったく通用しなくて......。それで悩んでいた時に、関田さんからアドバイスをいただきました。

 溜めるのではなく、高い打点から早くスイングするように改善して、関田さんの速いトスにも対応できるようになりました。ここ数カ月、一緒にやってきて成長させてもらった部分です」

 佐藤自身、アタック力には自信を持っていたが、周りのサポートを受けながら磨きをかけていく。

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