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川合俊一会長が進める日本バレー改革。人気復興のため協会・選手は何をすべきか?「目立つことをやる選手が現れれば...」 (4ページ目)

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari
  • 松永光希●撮影 photo by Matsunaga Koki

――川合さんは会長に就任された際、「SNSを活用していく」と話していました。実際に、バレーボール協会のSNSの投稿が非常に活発になりましたね。

「そこは広報に指示して、どんどん動画も出していこうと。女子の眞鍋(政義)監督と男子の(フィリップ)ブラン監督にも、現場に広報が入っていくことをオッケーしてほしいと伝えました。あと、合宿中の忙しい時は難しいでしょうけど、選手にはインタビューも積極的に受けてほしい。そういった協力要請をいくつもして、両監督とも快諾してくれました。

 広報が現場にいれば、取材陣もいろいろな話が聞けるはず。昔はすごく気を遣っていたと思うし、今はナショナルトレーニングセンターも、コロナ禍の影響でなかなか取材が難しくなってしまっています。僕たち内部の人間でさえ人数制限があるくらいですが、落ち着いたらどんどん取材に来てもらいたいですね。

 特に合宿の取材ができて、それを発信してもらえると世間の反応も違うと思うんですよ。『これから、何かバレーの大会があるんだな』となるでしょうし。インタビューでは、選手たちのコメントを規制しないようにしたいですね。ちょっと刺激的なことを言う選手もいますが、全部ダメにしちゃうと面白くない。選手のさまざまな権利関係も含め、レクチャーする機会を作ることも考えています」

(後編:今年度のバレー日本代表をどう見たか。女子は新戦力に驚きと期待。男子は安定感が増してミドルも「いい感じ」>>)

【プロフィール】
川合俊一(かわい・しゅんいち)

1963年2月3日、新潟県生まれ。身長195cm。中学からバレーボールを始め、ジュニア時代から日本代表チームの一員として国際試合に出場。日本体育大学在学中に、学生として初めて日本代表のレギュラーに選ばれ、ロサンゼルス五輪、ソウル五輪に出場した。富士フイルムでもチームを牽引。現役引退後はビーチバレーボールのプロ選手を経て、スポーツキャスターや解説者、後進の指導のほか、バラエティ番組や会社経営など幅広く活躍。2022年3月、日本バレーボール協会の会長に就任したことが発表された。

【著者プロフィール】
中西美雁(なかにし・みかり)

名古屋大学大学院法学研究科修了後、フリーの編集ライターに。1997年よりバレーボールの取材活動を開始し、専門誌やスポーツ誌に寄稿。現在はweb Sportiva、バレーボールマガジンなどで執筆活動を行なっている。『バレーボールスピリット』(そしえて)、『バレーボールダイジェスト』(日本スポーツ企画出版)、『球萌え。』(マガジンハウス)『全日本女子バレーコンプリートガイド』(JTBパブリッシング)などを企画編集。著書に『エースの翔道』(集英社)など。

【画像】 2022-2023シーズンのVリーグで期待の女子バレーボーラー10人

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