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狩野舞子が斎藤佑樹に直球質問。「どうすれば速い球を投げられるの?」 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Saito Yuki

引退後はこれまでの経験を生かしてさまざまな活動に取り組んでいる狩野舞子引退後はこれまでの経験を生かしてさまざまな活動に取り組んでいる狩野舞子この記事に関連する写真を見る狩野 この前も球場に行って見てきたんだけど、なんだろう......。バレーボールと比べると、フィールドも広いし、観客数も違うし、エンタメ性みたいなものはすごく勉強になる。たとえば「こういう演出をバレーでもやればいいのに」とか、「こういうふうにお客さんを盛り上げるんだ」とか。どっちかというと、見習うところしかない。

斎藤 野球やバレーに限らずだけど、いいと思うことはどんどん取り入れるべきだと思うし、このスポーツだけ盛り上がればいいというのは違うと思う。

狩野 ほんとそうだよね。だから、子どもにはいろんなスポーツに取り組んでもらいたいと思うし、そのお手伝いができればいいかな。

斎藤 そこは地道にだけど、スポーツ界に少しずつ恩返しできればと思う。

狩野 あっ、ひとつだけ教えてほしいことがあるの。聞いてもいいかな?

斎藤 もちろん。

狩野 速い球が投げたいんですよ(笑)。どうすれば速い球が投げられるの? 何を意識すればいいの?

斎藤 男性と女性でも違うけど、女性の方に多いのは、ボールを離す最後のところで手首から先が緩んでしまう。バレーのアタックとよく似ているから、腕はしっかりと振れると思うんだけど、しっかり手首を固めて投げるといいと思うよ。

狩野 固めるんだ。普通に投げようとするとすっぽ抜けちゃうんだよね。

斎藤 しっかり手首を固めて、最後は指で押し込むイメージ。

狩野 そうやって投げるんだ。今度やってみよう。

斎藤 わからなくなったらいつでも連絡ください(笑)。

狩野 よろしくお願いします。

斎藤 最初に会った時から変わってないけど、これからもこのままで(笑)。

狩野 当時からこんなにすごい人なのに、全然そういう感じを見せずに対等に付き合ってくれて、ほんとにありがたいです。

斎藤 僕もそう思ってるよ。今日は久々に話せてよかった。ありがとうございました。

狩野 ありがとうございました。

おわり

プロフィール
斎藤佑樹(さいとう・ゆうき)/1988年6月6日、群馬県生まれ。早稲田実業3年時の2006年、夏の甲子園に出場し全国制覇。「ハンカチ王子」として大フィーバーを巻き起こした。早稲田大学入学後も輝かしい成績を残し、2010年ドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに入団。ルーキーイヤーから6勝をマークし、プロ2年目の2012年には開幕投手も務めた。しかし度重なるケガに悩まされ登板数も伸びず、2021年10月に引退を発表。引退後の12月に株式会社斎藤佑樹を設立した。「野球未来づくり」を掲げ、現在様々なプロジェクトの実現にむけて取り組んでいる

狩野舞子(かのう・まいこ)/1988年7月15日、東京都生まれ。15歳で全日本代表候補に選ばれ、一躍注目を浴びる。八王子実践高のエースとして春高バレーなどで活躍し、卒業後は久光製薬スプリングスに入団。2010年から2年間は世界最高峰といわれる海外リーグ(イタリア、トルコ)に挑戦し、2012年のロンドン五輪に出場。五輪後、久光製薬に復帰しセッターに転向するも、2015年は1年間休養。2016年、PFUブルーキャッツでスパイカーとして復帰し、2017-18年シーズンには、Vチャレンジリーグの準優勝に大きく貢献する。2018年5月、黒鷲旗での試合を最後に現役引退。引退後はこれまでの経験を生かし、さまざまな活動を展開している

◆【動画】斎藤佑樹×狩野舞子 同級生対談

動画撮影●大井沙紀 ヘアメイク●藤本希 スタイリスト●石川美久

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