ビーチバレー坂口佳穂「自分が五輪を目指すなんて考えてもいなかった」 (3ページ目)
――日本代表チーム決定戦を争う相手は、何度も対戦してよく知っているチームばかりです。いろいろと作戦も考えているのでしょうね。
「もちろん! もちろん!(笑)。それは、データとともに分析しています。当たり前ですが、相手にも分析されているので、私たちがどう見られているかも考えています。作戦? それは言えません! 試合に勝ったら、あとからお話します。
私たちはチャレンジャーで、上位チームほどプレッシャーはないかもしれません。そのチャレンジ精神のままプレーしたいと思います」
――その重要な試合はもうすぐですが、今はどういった心境ですか。
「どんな大会でも重要であることは変わりませんし、将来へとつながっていきます。ですが、日本で開催されるオリンピックの代表を決める大会は、私が現役中にこの先、もうないでしょうから、本当に楽しみです。
ナーバスにはなっていないですね。たまに『大丈夫かなぁ......』『どうしよう......』と一瞬だけ不安がよぎることもありますが、そんな時も『私、今、不安がよぎってるなぁ~』って客観的に見ています(笑)。マイナスな考えも味方にしようと。どうなるかわかりませんし、最低なことが起きるかもしれませんが、私はその時どうするんだろうって、それも楽しみです。
代表決定戦に出られるだけで、単純に『すごいな』と思っています。人生はいろんなことがあるんだなって。数年前まで、まさか自分がオリンピックを目指すなんて考えてもいませんでしたから。その分、楽しまないとソンですよね」
(つづく)
坂口佳穂(さかぐち・かほ)
1996年3月25日生まれ。宮崎県出身。武蔵野大卒。身長172cm。血液型A
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