西田有志が『ハイキュー!!』愛を語る。「とにかくリアルすぎます」 (2ページ目)

――苦しい時に、烏野高校のキャプテン・澤村大地のような、性格もプレーも安定した選手がいると心強いでしょうね。

「そうですね。時にはふざけながら、バレーでは冷静な分析をしてチームを乗せていく。僕が所属しているチームのキャプテンの本間(隆太)選手もそうなんですけど、すごくプレーしやすいです。作中はどうしても日向や影山(飛雄)といった天才たちが目立ちますが、大地もかなり能力が高い選手ですよ。リベロ並の守備力があって、自分でも決められる。まあ、それを言い出したら、烏野のメンバーは全員えげつないですけどね(笑)」

――『ハイキュー!!』は各選手に必殺技がありますが、ミドルブロッカー・日向と、セッター・影山がやる「変人速攻」も実際にあるんですか?

「あの2人がやるように、目をつぶるアタッカーにトスを合わせることは無理ですけど(笑)、マイナステンポ(トスが上がる前に、アタッカーがジャンプしようとしている状態)の速攻は世界の主流です。あと、練習のシーンも『これ、やったなぁ』というものばかり。烏野高校の月島(蛍)が、合同合宿で音駒高校のクロ(黒尾鉄朗)や梟谷高校の木兎(光太郎)といった上級生にいろいろ教わる場面などは、『オレも先輩にたくさん教わったな』と懐かしくなるんです」

主人公の日向・影山による「変人速攻」。どんどん進化を遂げていく必殺技だ (c)古舘春一/集英社主人公の日向・影山による「変人速攻」。どんどん進化を遂げていく必殺技だ (c)古舘春一/集英社――西田選手のことを、日向に似ていると思うファンも多いようですね。

「海外の選手からも『You are Hinata』と言われることもあります。日向は身長が低く(162.8cm)てジャンプ力がすごいので、そこを重ねているんでしょうね。僕も男子バレーの中では高くない(186cm)ですから。実際は、日向とはポジションが違うので、左利きという意味でも白鳥沢高校のエース・ウシワカ(牛島若利)に近いんじゃないかな。でも、性格としては木兎のようにどんどん盛り上げていくタイプですし......あらゆるキャラクターがミックスされた感じですね(笑)」

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