西田有志、圧巻の「個人賞2冠」。絶対エースは初優勝へ突き進む! (4ページ目)

  • 高井みわ●取材・文 text by Takai Miwa
  • 火野千鶴●撮影 photo by Hino Chizuru

 今季の男子のファイナルステージは、6チーム総当たりの「ファイナル6」から始まる昨季までとはシステムが大きく異なる。まずはレギュラーラウンド5位と4位のチームが戦い、その勝者が3位のチームと対戦。さらにその勝者が2位のチームと戦い、勝利したほうがレギュラーラウンド優勝チームとの決勝に進む。

 この変則のトーナメント方式では、レギュラーラウンドで順位が上であるほど試合数が少なくなる。2位がかかったJTとの試合は大きなプレッシャーがかかったはずだが、ジェイテクトはそれを跳ね除けた。

 ジェイテクトのファイナルステージの初戦は2月24日だが、29日の決勝は今季4度目のジェイテクトvsパナソニックになるというのが大方の予想だ。待ち構える形になったパナソニックに油断はない。2月8日の3度目の試合後、"守護神"(昨季にブロック賞を受賞)の白澤健児は、ジェイテクト対策について「まだ(ファイナルステージで)対戦する可能性もあるので、言えません」と笑顔で話したが、決勝で戦うことになればさらに戦術を練ってくるだろう。

 西田は大舞台でその壁を打ち破り、チームをリーグ初優勝に導けるのか。20歳の"モンスター"から最後まで目が離せない。

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