2019.01.04

石川の妹、秋田美人と称される選手など。
春高バレーで注目の逸材たち

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本清●撮影 photo by Sakamoto Kiyoshi

下北沢成徳のキャプテンを務める石川真佑 全日本バレーボール高等学校選手権大会が、1月5日に武蔵野の森総合スポーツプラザで開幕する。栗原恵と大山加奈の”メグカナ”、木村沙織、柳田将洋、石川祐希など、多くのスターを生み出してきた「春高バレー」。71回目となる今大会も全日本の未来を担う新星が現れるのか。出場する男女の注目選手を見ていこう。

 まず女子で最大の目玉となるのは、下北沢成徳高等学校(東京)の3年生エース、石川真佑(174cm・アウトサイドヒッター)だ。全日本男子のエース・石川祐希の妹で、兄ゆずりのキレのあるスパイクと、端正なルックスも相まって1年生の時から注目を集めてきた。

 キャプテンとして迎えた今年度は、インターハイ、国体を制し、春高バレーで「3冠」を目指す。連覇を狙った前回はベスト4にとどまっただけに、「春高は3年間の集大成。キャプテンとしてチームを引っ張りたい」と意気込む。スランプに陥った時には、イタリア・セリエAでプレーする兄からラインで長文のアドバイスをもらうことも。兄の支えも力にして成長した石川は、高校最後の春を笑顔で終えられるのか。

 ライバルは、前回女王の金蘭会高校(大阪)、準優勝校の東九州龍谷高校(大分)になるだろう。金蘭会へのリベンジを誓う東九州龍谷は、現在の全日本女子のキャプテン・岩坂名奈や、”打ち屋”の長岡望悠らを輩出した九州の名門。今年も184㎝の2年生、荒木彩花(ミドルブロッカー)という逸材を擁している。

 ミドルブロッカーの層の薄さが課題のひとつに挙げられる全日本女子にとっても、荒木は「動ける長身選手」として期待されている。「ブロックでは誰にも負けない」と語る荒木は、今季は全日本ジュニアに選出されてアジア選手権を優勝。国際大会を経験して逞しさを増した大黒柱が、「3年生のためにベストを尽くします」と闘志を燃やす。

 もうひとり、2年生の注目株が、秋田北高校(秋田)の野中瑠衣(177cm・アウトサイドヒッター)だ。小学校低学年の頃はバスケットボールに打ち込んでいたが、バレーに出会ってからその面白さに引き込まれ、才能を開花させた。

 同級生である東九州龍谷の荒木、金蘭会の宮部愛芽世(あめぜ)とは全日本ユースの合宿で交流があり、中学3年時には3人揃ってJOCのオリンピック有望選手に選ばれている。昨年の春高の決勝で、荒木と宮部が戦う姿を見て「自分もあの舞台に立ちたい」と奮闘。2年生エースとして秋田県予選を戦い、チームを4年ぶりの春高出場へと導いた。”秋田美人”な選手として注目されているが、春高バレーではプレーでもファンを驚かせてほしい。