ビーチバレー坂口佳穂、今季ランク1位で成長実感も表情が厳しい理由 (4ページ目)

  • 小崎仁久●文 text&photo by Kosaki Yoshihisa


今季、成長の跡を示した坂口佳穂今季、成長の跡を示した坂口佳穂 とはいえ、昨年、一昨年と一度もベスト4入りを果たしたことがなかった坂口にとっては、大きな飛躍を果たした1年であることは間違いない。坂口が言う。

「表彰台にも上がれるようになり、技術的にも少しずつだが、できることが増えて、自分の成長は感じている」

 さらに、ホステスプロとして迎えた『マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2018 第2戦東京大会』での初優勝が、精神的な成長につながっているという。

「優勝で、何かひとつ乗り越えられたと思っている。あのお台場で(結果を出すことが)できたので、(どこでも)できないことはない」

 続けて、坂口はこう語る。

「お台場で見せられた技術や精神力を(どの大会でも)いかに出すことができるか。(それを)継続して出せる力を身につけたい」

 サーブやスパイクなど、確かに技術は向上している。優勝時には、勝負どころで決め切る"勝負強さ"も見せた。

 それらの底上げを図って、そこに安定性が加われば、来季はますます活躍できるはずである。坂口佳穂への期待は膨らむばかりだ。

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