ビーチバレー坂口佳穂、目標かなわず涙。「それでも、私はめげない」

  • 小崎仁久●文 text&photo by Kosaki Yoshihisa

ツアー第11戦の川崎市長杯に出場した坂口佳穂ツアー第11戦の川崎市長杯に出場した坂口佳穂 全12戦開催される『ジャパンビーチバレーボールツアー2016』。先日、第11戦目となる川崎市長杯(10月7日~9日)が川崎市・川崎マリエンで行なわれた。

 シーズン終盤を迎えて、注目の坂口佳穂(20歳/マイナビ)&鈴木悠佳子(28歳/マイナビ)ペアには、ふたりが今季の目標に掲げてきた4強入りへの期待が一層高まっていた。しかし、予選プールの第1試合はいい形で勝利しながら、第2試合ではセットカウント0-2と完敗。プールDで1勝1敗の2位にとどまって、またも念願のベスト4進出はかなわなかった。

 松村美由紀(31歳)&宮川杏奈(25歳)ペアと対戦した初日の第1試合では、第1セットを19-21で落としたものの、第2セットに入ってから、坂口のサーブが冴えて効果的に決まり始めると、完全にゲームを支配。鈴木の連続ブロックポイントなどもあって、21-12の大差でモノにした。そして、第3セットでもその勢いを保って15-7と制し、セットカウント2-1で勝利した。

「攻めるポイントに気づいたのが、(第2セットの)途中から。第1セットから切り替えができていれば、もっとよかった」

 坂口はそう反省を口にしたが、高さのない松村&宮川ペアに対して、サーブで押し込んで、ブロックで強打を封じ込めた。坂口と鈴木、それぞれの長所が出た好ゲームだった。

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