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ママさん監督・竹下佳江が語る
「バレーの現場復帰を決断したわけ」 (3ページ目)

  • 岡部充代●文 text by Okabe Mitsuyo
  • 西田泰輔●写真 photo by Nishida Taisuke

── 全選手プロ契約の予定とお聞きしました。

「そうですね。ただ、地元に根付くという意味で、地元で育成していく育成契約という形も取りながら進めていきます。プロ契約の人数はやっぱり制限されますので」

── いま育成契約の選手は、大学生ですか。

「大学生と、地元の企業で働きながら、バレーをしたいという子たちが集まってくれています。今後、一緒に練習ができるのかということも含めて、地元企業の方にお願いしながら検討しないといけないのですが......」

── 現在、3選手とプロ契約を結んでいて(セッター・河合由貴、リベロ・片下恭子、ウィングスパイカー・筒井視穂子)、8月上旬にはトライアウトも実施されたそうですが、いい選手はいましたか。

「そうですね、数名ほどいました。やはり、トップリーグでやっているチームは、それなりの選手を確保できると思うんです。そのトップチームに入れなかった選手たちがトライアウトに回ってきているので、魅力的な選手は何人か、という状況でしたね」

── 竹下さんは現役時代、当時としては日本で唯一の女子プロ契約選手となりました。プロでよかったと感じたことはありましたか。

「よかったことよりも、1年、2年でクビを切られることもあるので、厳しいことのほうが多いのかなと思います。ただ、バレーボールは基本、年中シーズンみたいな感じなので、個人活動というのがなかなか難しかったんです。でも、プロ契約を結んでいただいてからは、バレー教室に参加できたり、活動の幅を広げられたので、そこはちょっとよかったかなと思います」

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