ビーチバレー五輪予選。西堀健実&溝江明香ペアが奇跡を起こす (2ページ目)
リオ五輪出場を目指す西堀健実(右)&溝江明香(左)ペア 五輪予選という重圧がのしかかって、実力どおりのプレーができなかった。日本女子は、1996年アトランタ五輪から4大会連続で五輪に出場してきたが、その歴史を途絶えさせてしまったことで、ふたりは福州の地で大粒の涙をこぼした。
あれから4年、西堀と溝江のふたりはその悔しさを糧にして、今回リベンジに燃えている。五輪出場への意欲もきわめて高い。
前回の予選後、ふたりはリオ五輪出場を目指してペアを結成。2013年から積極的にワールドツアーを転戦し、欧州やアメリカ、南米チームのハイレベルなプレーにもまれてきた。その中で着実に力をつけて、ワールドランキングも上げていった。
2014年のワールドツアーでは、開幕戦でナンバー1シードの中国ペアを破る金星を挙げると、最終戦の南アフリカ・マンガウングオープンでは準優勝。ふたりにとっては初の、日本勢としても14年ぶりとなる表彰台に上がった。
さらに2015年には、日本で開催されたワールドツアー、横浜グランドスラムで9位と奮闘。ひと桁順位も珍しいことではなくなり、ツアーでも一目置かれるペアとなった。
身長171cmの西堀と、176cmの溝江。海外に出れば高さでは劣るものの、自慢のディフェンス力をベースに、戦術的な駆け引きによって大型の外国人ペアに対抗する。バリエーション豊富なサーブも大きな武器だ。
ワールドツアーで積み重ねてきた経験を生かして、そこで培ったスキルを存分に発揮できれば、AVCコンチネンタルカップでも十分に通用するはずである。
2 / 3