【男子バレー】中垣内祐一がエール。「W杯で負けグセをつけるな!」

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari

 熱戦が繰り広げられたワールドカップ女子大会に引き続き、9月8日から、男子大会がスタートする。全日本男子にとって、5位で終了した女子以上に世界の壁が厚いと思われるが......。

 バルセロナ五輪(1992年)代表で長年、名実ともに日本男子バレーのエースであり続け、「ガイチ」の愛称で親しまれた中垣内祐一氏に、大会注目の選手や期待するところ、そして、近況を聞いた。

90年代の男子バレー人気を支えた中垣内祐一氏。現在は 一線から退いているが、後輩たちへエールを送ってくれた90年代の男子バレー人気を支えた中垣内祐一氏。現在は 一線から退いているが、後輩たちへエールを送ってくれた

――ワールドカップはバレー界の3大大会の一つですよね。選手の皆さんには独特の雰囲気がある大会だとよく聞きますが、ガイチさんにとって、ワールドカップとはどんな大会ですか?

中垣内祐一(以下、中垣内) ジャニーズがいる大会。

――あ、あのー(笑)

中垣内 まあ、それは冗談としても、世界の強豪が集まって、Vリーグとは違って3日連続で戦って中1日で、また2連戦。中1日か2日休みで、また2連戦、3連戦とするから、やる方にとっては肉体的にも精神的にも、すごくハードな大会だったね。対戦するのは強いチームばかりだから、なかなか勝てなくてしんどい思いをしたよ。

――それでも、近年のワールドカップよりは中垣内さんが現役の頃の方がずっと勝っていましたよね。1999年、2003年、2007年が3勝、2011年は2勝でした。

中垣内 それは、みなさんもよくご存じの通り、私はチームメイトにすごく恵まれていたからね(バルセロナ五輪出場時のチームメイトには、北京五輪にも出場した荻野正二の他、青山繁、泉川正幸らが名を連ねる)。素晴らしいチームメイトに囲まれて、良い時代にバレーをやらせてもらったなと思ってる。

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