【男子バレー】全日本・石川祐希がイタリアで日々、成長中 (2ページ目)
――イタリアに来たのは初めてですか?
石川 はい、初めてです。
――イタリアの印象は?
石川 日本とはいろいろ違って......。でも、ちょっと日本と似ている感じもしました。街並みとかが。それまではジュニアやユースで行ったところしか知らないんですけど。
――日本のバレーとこちらのバレーとどこが違いましたか?
石川 コミュニケーションのとり方が日本とはちょっと違うのかなと。チームメイトとは家族のようです。やっぱり海外の選手はコミュニケーションに愛情を感じます。そこが一番違うかな。まだ1ヶ月しかいないけど、結構長くいる気持ちになったりしています。
――こちらに来てすぐ誕生日で、みんなにお祝いされたそうですね。
石川 お寿司屋さんでお祝いしてもらったんです。ブルーノほか、チームメイトが来てくれて。とても嬉しかったですね。
――お寿司はおいしかったですか?
石川 フフフ...(笑)
――そこは追求しない方が良さそうですね。こちらではどんな1日を過ごしているんですか?
石川 練習がある日は、自分は免許がなくて運転ができないので、チームメイトに同乗させてもらい体育館に行き、練習が終わったら、やっぱりチームメイトにどこに行くかを聞いて、一緒に食事に行ったりしています。あるいは自転車が1台あるので、たまに使ったり。大学の課題もやらないといけないので、まだ観光には行けてないです。
――こちらに来て髪型が変わりましたね。大人っぽく見えます。
石川 こっちで髪を切ったらこうなって......。でも自分ではあまり気に入ってないんです。イタリアのみんなは、大人っぽいと言ってくれるんですけど、自分としては微妙です(笑)
この石川の留学を機に、新たにモデナのスタッフとして加わった藤原愛氏も、石川がまわりに愛され、歓迎されていると話す。
「石川選手は驚くほど短期間でチームに溶け込み、みんなにかわいがられています。モデナはこの移籍を機に日本とのパートナーシップを深めたいと、アウェーのユニフォームを石川選手にちなんで浮世絵の波をモチーフにしたデザインにしました(*トップの写真参照)。彼の合流まではアウェーでもホームの黄色いユニフォームを着て、彼が合流したときに初めてそのユニフォームで試合をしたんです。ホームの体育館の扉も、この浮世絵の波のデザインでペインティングされています。合流した最初の試合では、サポーターたちが日本語で歓迎するフラッグを張ってくれたりもしましたね」
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