錦織圭・単独インタビュー 8カ月ぶりの復帰に「ちょっと浦島太郎感」 引退について「急にもう今年までって言うかも」 (5ページ目)
モチベーションがもつのかなっていうのも、前は思っていました。30歳くらいになり、プロも10年やったら、バーンアウトじゃないですけど、もうお腹いっぱいになるんじゃないかなと思ってきたので。
それがいまだに、そんなにない。このケガの期間も長いので、プロ生活が15年あったとして、15年間フルでやってはいないので......なんかその、やっぱ失っていた期間がモチベーションになってたり。そこまで疲れていないというか、逆にフレッシュなのかなと思います、34歳のわりには」
まだうまくなれる。まだやりきっていない。また強い選手と対戦したい──。彼の言葉のはしばしには、そして表情には、そんな無垢な想いがにじむようだった。
34歳を迎えた"永遠のテニス少年"は、種々の想いに胸を膨らませ、トッププレーヤーたちの集うコートへと向かっていく。
プロフィール
内田 暁 (うちだ・あかつき)
編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。2008年頃からテニスを追いはじめ、年の半分ほどは海外取材。著書に『錦織圭 リターンゲーム』(学研プラス)、『勝てる脳、負ける脳』(集英社)など。
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