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大坂なおみ「言っちゃっていいのかな?」全豪OP前に自身の弱点を正直に話す (2ページ目)

  • 内田 暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki

【全豪オープン初戦の相手は世界20位のガルシア】

「プリスコバとの試合では、自分のサーブは十分にいいと実感できた。でも同時に、あと10%でもリターンがよければなって......。あの試合では、たくさんのブレークポイントがあった。そのうち3ポイントでも取っていれば、試合展開はぜんぜん違ったものになっていたと思う」

 実戦から持ち帰ったその課題を踏まえ、ここ最近の練習では、リターンにフォーカスしてきたという。

 そしてもう一点、大坂が改善を目指しているのが「バックハンド」。

 おそらくは、大坂がここ数日で練習してきた選手のラインナップにも、彼女の狙いが反映されている。その相手とは、プリスコバ、ジャバー、そしてアマンダ・アニシモバ(アメリカ)。いずれもフラットにボールを打ちぬく選手であり、特にプリスコバとアニシモバは、低い軌道の鋭いスピードショットを武器とする。

 そのアニシモバとのバックハンドの強打交換を「とても楽しかった」と、大坂は笑顔で振り返った。ツアーのスピードに身体と目を慣らしつつ、クリーンにボールを打ちぬく感覚を、まずは取り戻そうとしているのだろう。

 そのような大坂の取り組みは、奇しくも今大会の初戦の相手にも生きそうだ。

 木曜日に決まったドローの結果、大坂が1回戦で当たるのはカロリン・ガルシア(フランス)。現在世界20位、最高位は4位の、まごうことなきトップ選手。大坂も「トップ5選手に求められる、あらゆるショットを持っている」と評するオールラウンダーでもある。

 ただ、ガルシアの端正なテニスは、大坂にしてみればやりやすい側面もあるだろう。特にまだ試合勘に不安がある大坂にとっては、未知数の若手よりも、よく知る経験豊富なトップ選手のほうがプレーの予測が立てやすい。

 現に大坂も、ドローを知った時は「タフな試合になる」と覚悟すると同時に、こうも思ったという。

「やるべきことを、やれるという自信がある。試合を通じて、自分のプレーができるのではと感じている」......と。

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