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大坂なおみ「言っちゃっていいのかな?」全豪OP前に自身の弱点を正直に話す (3ページ目)

  • 内田 暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki

【前回の対戦は3年前の全豪。大坂がガルシアに快勝】

 対するガルシアは、自身がドローを見るより先に、多くの人から「誰と初戦で当たるか知っている?」と問うテキストメッセージをもらったという。

「これはたぶんいい選手と当たるんだろうなと思い、ダブルスパートナーに『私が誰と初戦で当たるか知っている?』と問うと『知っている』と言う。なので『有名な選手?』と聞くと『そうだ』と言うので、それで誰が相手かわかったの」

 一連の顛末を、笑みをこらえてガルシアが明かす。なお、公式記録上での両者の対戦は、3年前の全豪オープンでの一度のみ。その時は大坂が6-2、6-3で快勝した。

 ただ、実は両者は、冒頭で触れた8年前の「ライジングスター」でも対戦している。その時は、ラウンドロビンでガルシアが勝利。その数日後にふたりは決勝で再戦し、その時は大坂が勝利した。

 今大会でのガルシアとの顔合わせを知った時、大坂は「初戦でシードに当たってよかった」とも打ち明けている。

「もしそこを突破できれば、次の試合が多少は楽になるのだから」というのが、その理由だ。

 過去2度、トロフィーを掲げた全豪オープンの会場を訪れた時、大坂は「シンガポールからここまで、長い道を歩んできた」と感じたと言った。

 同時に彼女の柔らかな視線は、ここから続く道のりも、しっかりと捉えている。

著者プロフィール

  • 内田 暁

    内田 暁 (うちだ・あかつき)

    編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。2008年頃からテニスを追いはじめ、年の半分ほどは海外取材。著書に『錦織圭 リターンゲーム』(学研プラス)、『勝てる脳、負ける脳』(集英社)など。

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